初めてテーマ性重視のパーティを組みました。
(以下、常体)
目次:
- パーティ・メンバー
- そもそも「水の都の護神」って?
- 採用理由
- 立ち回りの方針
- 個体解説
- 初手のパターン
- 対戦結果
パーティ・メンバー:
ラティアス@たべのこし
ラティオス@いのちのたま
ピカチュウ@でんきだま
サニーゴ@こだわりハチマキ
ニョロトノ@こだわりメガネ
クロバット@あおぞらプレート
「水の都の護神 ラティアスとラティオス」は、アニメ「ポケットモンスター」の5番目の劇場版作品。
ヴェネツィアをモチーフとしたアルトマーレが舞台。
この時期は3Dアニメのはしりで、サトシが街中を走るシーンの、立体感が幼心に印象に残っている。
「今のは……カノン? それとも……ラティアス?」
送り仮名はついていないが「護神」の読み方は「まもりがみ」である。
採用理由:
主役のラティ兄妹と作品内に登場するサトシ・カスミ・タケシの手持ちポケモンを採用した。
作中ではザンナーとリオン(今作の悪役の怪盗姉妹)が使うエーフィとアリアドス、こころのしずくで復活するプテラとカブトブスも登場する。
しかしこれらの4匹は作品内でラティ兄妹やサトシたちと敵対している以上、肩を並べて闘うのは違和感しかなかったので、採用しなかった。
立ち回りの方針:
中盤までの撃ち合いで相手に被害を与え、ラティアスで「めいそう」を積んで詰める。
できるかぎりサニーゴとニョロトノの2枚のこだわりアタッカーを中央に展開し、相手に想定外の火力を押し付ける。
「おいかぜ」をすばやさ操作としているスタンダード・パーティと撃ち合って、勝てる構築を組むことを目標にした。
対ニンフィアは「1回以下しか行動を許さない」ことを頭に置いて戦っていた。
対「トリックルーム」パーティは厳し目。
個体解説:
ラティアス
たべのこし
ふゆう
アシストパワー・なみのり・めいそう・じこさいせい
HS252, おくびょう
↓(変更後)
Hbs, ずぶとい
このパーティの抑えのエース。
中盤まではラティアスで倒せないポケモンや、ラティアスを倒せそうなポケモンを優先して狙っていく。
等倍打点やメガカメックス程度の特殊アタッカーなら、基本的に詰ませられる。
最初は他のパーティで採用していた最速HS個体を採用していたが、ファイアローやガルーラから受ける物理攻撃のダメージ量を少なくしたいと感じ、途中でずぶとい個体に変更した。
最初は他のパーティで採用していた最速HS個体を採用していたが、ファイアローやガルーラから受ける物理攻撃のダメージ量を少なくしたいと感じ、途中でずぶとい個体に変更した。
エスパーの攻撃技には無効タイプがあるので、ラティアスで決め切ることを目指すこの構築では、もう1つ攻撃技がほしくなる。
「めいそう」を積む以上、1対複数になっている状況を想定し、範囲技の方が欲しくなる点、味方にニョロトノがいる点を考慮し「なみのり」を採用。
一致で対角まで届く「りゅうのはどう」にするかは他のパーティ・メンバーとの相性や好みで決まるのではないか。
ガルーラスタンとのバトルでは雨下「なみのり」で、削れた相手のガルーラとハリテヤマにトドメを刺しながらヒードランを削り、勝利に貢献した。
範囲技があると読まれないので、相手の想定外の技ではあったはず。
代わりに「耕す雨」パのちょすいノクタスで詰んだ。
人間に変身してイタズラするの、可愛すぎる。
いのちのたま
ふゆう
サイコショック・りゅうのはどう・なみのり・まもる
CS252, おくびょう
↓(変更後)
hCs, ひかえめ
身をていして妹をかばう兄の鏡。
「サイコショック」は特にニンフィアを意識して採用。
とくこうを下げて置物になっている余裕がない点を踏まえ「りゅうせいぐん」ではなく「りゅうのはどう」を採用。
対角にいるラティアス詰めの障害になりそうな相手を削りたい時にも便利。
ヒードランやバンギラスに、ニョロトノ交換やクロバットの「あまごい」で雨下「なみのり」をぶつけて奇襲をかけることもある。
最初はおくびょう最速個体を使っていたがテラキオンにあまり当たらなかった点やファイアローのいのちのたまブレイブバードで一撃KOされた点などを踏まえ、途中から準速100族抜き(153)まですばやさを落とし、残りを耐久に回したひかえめ個体を使っていた。
(こころのしずく弱体化前なので、使おうとしたが、フリーでも使えなかった。
こころのしずくを手に入れるために、わざわざ南の孤島で新たにラティオスを捕獲したのに)
でんきだま
ひらいしん
かみなり・ねこだまし・アンコール・まもる
CS252, おくびょう
ニョロトノの特性のおかげで、いかくに影響される「ボルテッカー」ではなく、火力が安定する「かみなり」を撃ちやすくなっている。
「だいばくはつ」と「なみのり」という味方を巻き込む大技を採用している点と絶対に欲しいサブウェポンもないと判断し、「まもる」を採用。
初手で攻撃の的にされて、有利になる場面も少なくなく良い選択だったはず。
「まもる」を覚えている印象が薄いピカチュウが隣にいるおかげで、サニーゴの「だいばくはつ」を読まれにくくした効果はあったのではないだろうか。
霊獣ランドロスの「とんぼがえり」での交換を許さなかった場面もあり、やはり「まもる」があると立ち回りに幅が広がると感じた。
特性で味方のサニーゴ・ニョロトノ・クロバットをでんき技から守る役割ともかみ合っている。
搦め手封じに「アンコール」も採用。
特にトリルに依存しないギミック・パーティ相手には明確な勝ち筋になってくれた。
「フェイント」を採用していないが覚えているイメージが強いので、相手が「まもる」系統の技を選択せずに撃ち合いに付き合ってくれるのに貢献していたかもしれない。
通常ガルーラとすばやさ種族値が同じ(90)なので、同時に「ねこだまし」を撃ち合い相手も最速の場合、どちらが先に撃てるかは50:50。
同速に負けると、ピカチュウはメガガルーラの「ねこだまし」でひんしになる。
通常ガルーラとすばやさ種族値が同じ(90)なので、同時に「ねこだまし」を撃ち合い相手も最速の場合、どちらが先に撃てるかは50:50。
同速に負けると、ピカチュウはメガガルーラの「ねこだまし」でひんしになる。
映画内でも活躍していたはずだが、いつも出演しているのであまり印象に残っていない。
こだわりハチマキ
はりきり
いわなだれ・じしん・ストーンエッジ・だいばくはつ
AS252, いじっぱり
何を撃っても、ハラハラさせられる。
特性はりきりの効果は命中0.8倍かつダメージ1.5倍。
まず単体「いわなだれ」の命中率が72%(90%*80%)、「ストーンエッジ」の命中率は64%(80%*80%)。
「だいばくはつ」を撃って、相手3体に一切命中せず自分だけひんしになる可能性もあるのが恐ろしい。(0.8%の確率で起きる)
物理技で負荷をかけられるこのパーティでは貴重なポケモンなので、「おいかぜ」で上をとった状態で展開できるように大事に扱うことも。(ラティオスの「サイコショック」はあるが)
さすがに技が命中すれば、満足のいく火力が出る。
味方に浮いているポケモンが多いので、ヒードランなどを倒すために撃つ「じしん」も撃ちやすい。
味方に浮いているポケモンが多いので、ヒードランなどを倒すために撃つ「じしん」も撃ちやすい。
耐久に努力値をまわすか迷ったが、S操作が「おいかぜ」である点とニンフィアに打撃を与えられる物理アタッカーである点を踏まえ、耐久振りニンフィアの上をとれそうな準速(87)にしてみた。
対戦中は「サニーゴが大事な場面で技を外して負けたら仕方ない」という方針を立てていた。
プロ野球の監督が期待の若手打者を、結果が出なくても我慢してスタメンで使いつづける心境に似たものがありそう。
(まともな水タイプ物理技を覚えない。
「たきのぼり」も「アクアテール」も覚えなくて、衝撃を受けた。
アローラ地方に行って「アクアブレイク」を覚えてきてほしい。
海水が体に合わないかは心配だが)
(*追記:第6世代では水タイプ物理技は1つも覚えられない。)
映画内では、カスミの手持ちポケモンとして登場。
(映画内の水上レースで先頭を争うサニーゴの勇姿)
こだわりメガネ
あめふらし
ハイドロポンプ・なみのり・れいとうビーム・ねっとう
CS252, おくびょう
このルールでメジャーなポケモンの一角を占めている、いわゆる「強い」ポケモン。
普段はサポートにまわる場面も少なくないが、このパーティでは汎用性の高い高火力アタッカーの一角であり、相手に負荷をかけてもらう。
「ねっとう」の追加効果で相手の物理アタッカーをくさらせ、ラティアスの「めいそう」につなげると嬉しい。
相手の雨パーティのニョロトノがこの型だったら嫌だなと思わされる程度には、撃ち合いで活躍してくれた。
中盤までのダメージ・ソースとして一番信用できた。
ほろびパのメガゲンガーを「ハイドロポンプ」で一撃KOした時は、さすがに驚いた
(雨+こだわりメガネ「ハイドロポンプ」で、H252メガゲンガーに102.9%~122.1%)。
映画内では、カスミの手持ちポケモンとして登場。
カスミ・タケシとハグれたサトシを水中から捜索するなどの活躍をした。
あおぞらプレート
せいしんりょく
ブレイブバード・おいかぜ・まもる・あまごい(さいみんじゅつから変更)
AS252, ようき
「ねこだまし」でひるまない特性や固定ダメージの「いかりのまえば」などの性能を買われ、GSで優秀なサポーターをしているイメージが強い。
このパーティでは味方の能力が標準的なパーティほど高くないので、サポート性能を落とし火力を求めた。
ひんしになってもそこまで強力なエースが控えていない点と、味方を巻き込む全体技を2つ採用している点を踏まえ、大事に扱うための「まもる」を採用。
対角まで届く「ブレイブバード」で削っておきたいポケモンを削れるので、序盤から中盤のプランの立てやすさに貢献している。
最初は「さいみんじゅつ」を採用していたが、案外撃ち合いができたので、対天候パを見据えて「あまごい」に変更した。
最速である利点も乏しい気がしたので、すばやさを最速テラキオン抜きや準速メガボーマンダ抜き程度に抑えて、残りの努力値を火力か耐久にまわすのもありかもしれない。
「おいかぜ」ミラーでは必ず初手に出した方がいい。
変な気を起こして、初手に選出しなかった試合は全敗した。
映画内では、タケシの手持ちポケモンとして登場。
カスミ・タケシとハグれたサトシを空から捜索するなどの活躍をした。
(わりと「ねこだまし」を撃たれることがあった。特性の知名度がない)
(遺伝技持ちズバットを交換してくれた食中毒さん、ありがとうございました)
初手のパターン:
「ピカチュウ+クロバット+ラティオスorニョロトノ」
「おいかぜ」からのビートダウン展開が見込める時。
「ねこだまし+おいかぜ」ができる。
クロバットは端に置いていた。
クロバットは端に置いていた。
「ニョロトノ+ピカチュウ+ラティオス」
瞬間火力が欲しい時に選択。
初手から撃ち合いをしたり、集中攻撃で「トリックルーム」要員を倒したい時に。
初手から撃ち合いをしたり、集中攻撃で「トリックルーム」要員を倒したい時に。
「ラティ+*+ラティ」
ヒードラン・バンギラスあたりを奇襲で倒したい時に想定した動き。
中央にニョロトノを交換で出し、両端から雨「なみのり」を撃つ。
実戦ではメガヘルガーは倒せた。
「なみのり」を一斉に撃ち、映画内の水上シーンを再現することもできる。
敗色濃厚の時に「やりたい」という理由だけで撃つことも。こうなると、ほぼ演舞である。
対戦結果:
勝率は2割台〜4割くらい。
とくこう種族値130のラティオスに加え、特性で火力を1.5倍に上げられるサニーゴとニョロトノ、持ち物で火力を2倍に上げられるピカチュウがそろっているので、撃ち合いはできる。
構築の洗練度が高いトリパには、なすすべなく負けた。
特にトリル+サニーゴより遅いニンフィアはどうしようない。
トリパへは、ピカチュウの「ねこだまし+アンコール」と集中攻撃でしか対処がきかない。
クロバットの「まもる」を抜いて、「ちょうはつ」を入れてもよかったかもしれない。
なつかしさと清涼感をあわせ持った構築で、使っていて爽快感を味わえた。
なつかしさと清涼感をあわせ持った構築で、使っていて爽快感を味わえた。
(*追記:YouTubeの「けだまメモch」で、このパーティの試合の様子を動画に取り上げてもらいました。
二次創作ストーリーを楽しんでください。
→ https://www.youtube.com/watch?v=NZGvJeAbKnU)
二次創作ストーリーを楽しんでください。
→ https://www.youtube.com/watch?v=NZGvJeAbKnU)
(表記やリンクなどに問題があれば、お手数ですがTwitter @chigusa_amane39 までご連絡ください)
了
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